消費者金融を利用していると住宅ローンは組めない?
家の購入という一世一代の高い買い物をする時に欠かせない住宅ローンですが、20歳以上69歳未満で安定した収入があれば誰でも組むことができます。収入と借り入れたい額のバランスが取れていないと審査に落ちることはありますが、返済可能と判断される程の借入額ならばそれほど審査を通すことは難しくありません。しかし、安定した収入もあり年齢も借り入れを認めてくれる範囲内であるにも関わらず住宅ローンの審査に落ちる人がいます。
審査に落ちてしまう人に共通するのが消費者金融で借り入れをしている、もしくはしたことがある人であり、消費者金融で借り入れた経験があれば住宅ローンは難しいという噂話まで存在しています。ですが中には消費者金融を利用したことがあっても住宅ローンを組んだ人はいるので、必ずしも消費者金融を利用したことが審査に落ちる要因とは限りません。では、この明暗を分けてしまうのは一体何が原因なのでしょうか。
銀行が審査で注目するポイントとは
住宅ローンの審査を行う際に銀行は、信用情報機関からその人の借り入れ状況などをチェックします。この信用情報機関には消費者金融から借り入れを行ったことや返済中のトラブルなどが記録されていますので、事前に聞き取りをしたことや提出してもらった書類とは反することが記載されていないかをチェックします。
消費者金融から借り入れを行ったことを家族に知られたくなくて伏せていたとしても、実はそれが原因で落とされることはありません。銀行が注目するのは消費者金融を利用したことではなく、現在の借り入れ状況や毎月の返済額、滞納や遅延、債務整理などのトラブルが無かったかどうかということで返済能力の有無を確認しているのです。住宅ローンの額面は消費者金融で借りられる額よりも遥かに高く、そして返済期間も長期になります。消費者金融で借りた額を確実に返済できない人に貸すというのは、不良債権を出してしまうのと同義のため融資を断られてしまうのです。
また、今借り入れを行ってる人に対しても借金の額が増えるわけですから、住宅ローンが滞る場合や債務トラブルが発生する可能性が高いので断られる可能性が高くなります。消費者金融を利用したことはあるけど特に何のトラブルも無く返済した人については特別問題視されることはないと言っても良いでしょう。
銀行が悪質だと判断する消費者金融利用者
しかし、過去に消費者金融を利用したことがあり現在借り入れを行っていない人でも、住宅ローンを組むのが難しい場合があります。例えば過去に何社からも借り入れを行っている場合や、借り入れの頻度が短い、返済計画が長いなどきちんと返していてもこの人は借金をしやすい人だと判断されて不利になる可能性が出てしまいます。
また、過去に債務整理を行って借金を整理しているという記録があると住宅ローンが厳しくなります。現在借り入れをしていて返済を行っている人も、複数社から借り入れを行っている人や滞納や遅延などを繰り返している場合は悪質と判断されて審査を落としてしまう可能性が高いです。悪質と判断されて審査を落ちた人がやりがちなのが、落ちる度に闇雲に銀行に住宅ローンを申し込むことで、これをやってしまうと銀行は余計に警戒して審査を落としてしまいます。住宅ローンも借金ですから、住宅を買う以外に何か緊急でお金を欲しているのではないか、と考えられてしまいますます自分の首を絞める結果になるので落ちた時は次の申込みは慎重になった方が良いでしょう。
悪質だと判断されたら二度と住宅ローンは組めない?
消費者金融の利用によって融資が不当と判断されてしまうと審査落ちをして住宅ローンが組めませんが、悪質だと判断されても住宅ローンが組めないわけではありません。信用情報機関に記録される情報は、一度記録されたら一生涯残るわけではなく一定期間を過ぎると記録が抹消されるので過去の借金を銀行に知られずに済む可能性が出てきます。
例えばお金を借りすぎて返済ができなくなり、自己破産をしたという場合であっても一定の年月が経過していれば情報が消えますので銀行は自己破産した過去を突き止めることができません。借金そのものの記録も消えてしまえば悪質と判断されないので住宅ローンを組むことが可能になります。しかし、債務トラブルは最長でも10年は記録されますので、信頼情報機関から情報が消えるまでは根気強く待つしかありません。
今現在借り入れを行っている人は、まず住宅ローンを組む前に借金を完済するように努力し、滞納や遅延を繰り返している人は完済後に数年待ってから住宅購入を考えた方が良いと言えるでしょう。きちんと完済をしていれば滞納や遅延があっても融資してくれる銀行を探すことが可能ですので、まずは返済計画をしっかり立てて返済してから次を考えましょう。
住宅ローンを通すためにやっておきたいのは
住宅ローンを通すためにやっておきたいのは、ネットを使って仮審査を一括で行うことです。住宅ローンの審査に落ちる度に別の銀行に打診しているのは効率が悪いですし、回数を重ねていくと銀行側も警戒をします。一箇所で駄目だったから全部が駄目、というわけではなく銀行によっては審査が甘いところもありますので、きちんと返済ができていれば返済能力があるとみなしてくれる可能性もないとは言えません。仮審査に申し込んで結果を見てから本審査を考えれば良いのであり、審査に落ちた記録を徒に残す必要はありません。自分が知らない銀行であったとしても借りられる可能性があるのなら、まずは申し込んでみるべきと言えるでしょう。確実に審査に合格するためにもネットを活用してみましょう。