消費者金融には借りられる限度額があるけれど
消費者金融と言えば言わずもがな利用者に対してお金を貸してくれる機関ではありますが、いくらでも貸してくれるというわけではありません。各消費者金融には利用限度額というものが定められており、それを超える借り入れはできないように決められています。その他、消費者金融を使うにあたっては収入の証明をしなくてはなりませんが、消費者金融が貸せる額はそれに合わせて限られてきます。ですから本当はこのくらい借りたいけれど、収入に見合った額ではないから貸してもらえない、といったことや、収入からすればこのくらい借りられるけれど消費者金融の利用限度額に抵触してしまう、ということがありうるのです。
もっとも、こうした障壁をクリアできる制度も存在しています。それこそが増額、あるいは機関によっては増枠と呼んでいるものです。利用できるものならできるだけ多くの額を借りたいという人にとってはありがたい制度ですが、どうすれば増額できるのでしょうか。
増額のカギは信用にあり
そもそも消費者金融でお金を借りるためには信用を得なくてはなりません。先程ちょっと言及した収入証明も信用を得るための手段です。その他、消費者金融は様々な基準を設けてこの人が信用できる人間かどうか、ということを審査しているのですが、そういう基準はどこのお店にいっても変わりません。ですが、一つだけお店独自の基準と呼べるものが存在しています。それは利用客が常連かどうか、ということです。こうしたことは消費者金融に限った話ではありません。
居酒屋などでは常連の客に対して特別メニューをサービスする、ということがありえますが、それはそのお客さんがまた来てくれると信用できるからこそです。同じように消費者金融でもしっかりと返済してくれる方にはいくらか融通を利かせてくれるようになっています。そして、その融通の一つが増額なのです。消費者金融で増額を受けるにあたっては、まずその機関からの信用を得なくてはなりません。
増額は消費者金融の事情も絡んでいる?
もっとも、消費者金融が増額する理由は何も利用客だけに求められるわけではありません。社員側の事情もいくらか絡んでいます。消費者金融としてはできるだけ多くのお金を貸して利益を出さなくてはなりません。その実績を多く作るためにも社員に対して今月はどれくらい契約をとるように、というノルマを設けている会社もあります。社員からすればこのノルマを達成するためには、借り入れの条件をいくらか緩和してお客様が積極的に利用してくれるよう促さなくてはなりません。
そして、ノルマを達成するにあたって最も効果的な方法が増額なのです。増額すればそれだけ多くのお金を貸し出すことができますし、必ず返済してくれるとアテにできるお客様なら信用することもできます。ですからキャッシングの増額を引き出すためには、いかにお店の事情もくみ取りながら利用できるかということも大事になるのです。
増額を受けるコツは?
先程増額を受けるためには信用を得ることが大事だといいました。では、どうすれば消費者金融に信用してもらえるのでしょうか。まず一番に挙げられることは確実に借りたお金を返して、金利分もしっかりと払うということです。とはいえそれだけで信用を勝ち取れるとは限りません。消費者金融からすれば期日前に返してくれる人は営業をスムーズに勧めるにあたって助けになる存在です。ですからたとえばこの月は1万円返すべきところだったけれど余裕があるから2万円返す、だとか、本当はこの日が期日になっているけれどその日には払えないから数日前に返済を済ませてしまう、と言ったことができれば信用を得ることにつながります。
もちろん自分の身の丈に合わない返済を行って身を持ち崩すようではいけません。増額欲しさに生活がめちゃくちゃになっては元も子もないからです。自分にできる範囲の返済をしながら信用を得るように心がけていきましょう。
どういう形で増額は行われる?
では、こうした増額は利用客からお願いするべきなのでしょうか。それとも消費者金融側からそうした勧誘が来るのでしょうか。結論から言えば両方のパターンがありえます。たとえば過去に借り入れたことのある消費者金融に改めて借り入れをお願いする際、限度額はこれくらいだけどもう少し貸してくれないか、とお願いしたとしましょう。この際に増額を許してもらえるかはやはり過去の借り入れ実績が重要になります。借り入れを行えるかの審査と並行しながら審査が行われますが、増額ができなかったからと言って借り入れができなかった、ということが起こることは少ないですから、あえてお願いしてみるのも手といえるでしょう。
一方、消費者金融側からお願いされるケースはどういうことがありえるのでしょうか。一例としては電話で勧誘される場合があります。もちろん増額を申し出られたからといってその場ですぐ借り入れをしなければならない、というわけではありません。限度額だけを上げておいて次の借り入れまで待つ、ということもできます。